子育てをする女性は美しいか?遺伝子からひも解く価値観の形成

子育てをする女性は美しいか?
これは人間界での感覚的な部分であるが、果たしてその常識は動物界でも通じるものでしょうか。仮に通じるというのであれば、それは生物の遺伝子レベルで組み込まれた仕組みのようなものであり、われわれ人類の文化をの形成や価値観の成り立ちを紐解くうえでも非常に役に立つ。

今回は“トリ”に注目して見ていきたい。良く知られているように、交尾のために異性の気を引くために見た目を派手に美しくするものは鳥類では多い。雌雄間での姿や色彩の醜美に直接関係するのであって、雄のことさらに美しいキジの類であるとか、ゴクラクチョウやエリマキシギのような鳥では、ただ雌の歓心をかうために羽毛の手入れに専念して、抱卵とか育雛には見向きもしない。

反対に、雌の美しいヒクイドリやタマシギなどでは、雌の方が巣をはっぼりだして出歩いてばかりいるので、やむなく雄が抱卵から雛の世話までやらなければならなくなっている。それに対して、雌雄間であまり美しさに違いのない鳥仲間では、雌雄が協力して子供をそだてる。

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たとえ抱卵を雌だけに委ねる場合でも、雄はかならず雌や雛のために餌をはこび、また巣の見張番をつとめ、強敵に対しては雄々しく飛びかかっていく。さらにダチョウは卵をうずめた穴場を昼間は雌、夜間は雄と当番をきめて見張りをする。スクレァメールというアマツパメの一種では、それを必ず二時間、三時間おきに規則正しくくりかえす。

何でもロンドンの動物園でこの鳥をかった人の経験談によると、一定時間がくると、雄の方が時間をみはからって巣にかえってきて雌をおしのけて自ら当番の役目につく。さきにいった雄の羽毛の特別に美しいゴクラクチョウの仲間でも、雌雄ともども真黒ではとんど見分けのつかないような種類では、雌雄はたがいに助けあって仲よく交代で抱卵もすれば雛もそだてる。

帝王ペンギンや王様ペソギンは、すでに述べたように、何の設備もせずにいきなり南極のこごえた地上に一個の卵をうむが、嵐や大雪に見舞われた時は、それを扁平な足の上にのせ、丁度この頃(抱卵期)とくに大きく下腹にたれさがってくる毛布のような羽毛の褥を上からかぶせて冷えないようにする。

これをするのはたいがい雄であるが、ときには雌雄交代でおこなうこともある。その時には、両者の間でいとも丁寧にお辞儀をかわして卵の受け渡しをする。それというのも、誤って卵を地上におとさない用心からであろうが、これがかえって卵をおとしてこわす原因となる。すると、抱卵慾の強いこれらの鳥は失望のあまり、つい隣の鳥の卵を盗もうとして営巣群落内に大混乱がおこり、お互いの巣で卵が入れ替るようなこともある。しかし結局は、一つ群落のなかで多数のものが協同で卵をかえすことになる。

このようなものでかえは、親はただ適当な場所を選んで産卵しさえすればそれですむが、その他の種類では孵りたての雛に独立能力がそなわっていない。もっとも大型の栄養物の多い卵から生れるものは、大体が綿毛の上衣をつけて直ちに辺りをかけずりまわるが、それでも一定期間は親にやしなわれる。まして栄養物の少ない小型の卵から生れる鳴禽類の雛の多くは裸で綿毛もなく、目さえあいていない。

とてもに頼りなくて、このままではとても生きていけそうにもない。そこで、この脆弱でたよりない子を守るために、その親である鳴禽類がことさらに丁寧な巣をつくる理由がよくわかる。

要するに、鳥類の雛は生れるとすぐ独立できるものから、長く世話をしなくては生きていけないものまで、程度の違いはさまざまである。その上、親は雛が成育して、もはや自分で餌をさがせるようになってからでもなおしばらく、彼らに保護をくわえるのがふつうである。このような場合、親子はたがいに呼びかわして警戒信号をとりかわし、危険がせまれば親は雛を翼下にかくまい、また自ら傷ついた振りをして敵を危険区域の外におびき出したりする。

以上のように、ある行為はその生物の繁殖環境に合わせて機能的に獲得してきたものであることがわかる。つまり、子育てが美しいと感じる環境は、自然界に放置しては子が育たないような環境にある生物にとっての感覚であるということがわかる。つまり、人間はそれに当たると考えるのが妥当であり、やはり子育てをする女性は美しいのである。

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